砂の器

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ついに読み終わりました、砂の器。
そう、昔スマップの中居くんがドラマをしていたやつです。

http://www.tbs.co.jp/utsuwa/

わたしはまだこのドラマを見ておらず、この本にはなんの知識もなく、全くの「無」な状態で読みました。

この本との出会いは、ある日、新橋の古本フェアに足を伸ばしたときのこと。
何冊か抱えた本の中に、砂の器がありました。
なんで『砂の器』を手に取ったのか、今となってはあまり覚えていませんが、なんか推理物が読みたかった、という気持ちでブラブラしていたら、『砂の器』という本が目に入って、「あ、これ中居くんがドラマでやってたやつだ」と思い、松本清張が原作ということで、読んでみたいなーって思った気がします。

なんだか、前置きが長くなりましたが、ついに、この長編推理小説を読み終わりました!!

感想。

感動。 

人物描写の上手さ。
今西刑事と吉村刑事の人間関係。
推理に情熱を注ぐ今西刑事と、それを支える妻。
事件の真相が明らかになっていく、最後のスピード感。
犯罪の中に潜む、人間の深い部分の描き方。

などなど。感動しました。
初めは味わうように読んでいましたが、最後は胸が高鳴って、文章を味わうどころではなく、文章を読み進めるのがまどろっこしいくらい。

はーやっと読み終わった。

本を途中で読むのをやめてしまうことが多いわたし。
本は最後まで読むことで、読んだ価値が完成するのだと、改めて知りました。

砂の器。

題名の意味も、最後まで読んでやっと分かりました。
素晴らしい。
砂の器、その題名だけを聞いても何も分からない。
途中まで読んでも分からない。
最後まで読んで、考えて、やっと理解できる、題名の意味。

そんな題名をつけた松本清張にもまた感動。

松本清張の本、他のも読んでみようかな。