ありがとうと言われる翻訳家になりたい。

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最近、会社で長らくお世話になった先輩に翻訳家を目指してがんばります!という話をしたら、「これ訳してみてよ、練習に!」といって、これからサービス化していこうとしているソフトウェアの研修資料を見せてもらいました。283ページに渡るパワーポイントの資料でした。たしかに、これはいい練習になりそう!内容も面白そう!というわけで、9月中旬から訳し始めてみて、やっと先日出来上がって先輩に訳を見てもらうことができました。

そしたら、先輩から社内電話がかかってきて、「訳してくれてありがとう!結構大変な量だったでしょ?根気がないとできないよね、この量は。社内でこれから教育もしていきたいと思っているから、これ参考にさせてもらうよ。ありがとね!」って言ってくれました。まだ至らない部分が多いと思われる訳だったとは思うんですが、電話がかかってきて先輩が喜んでくれている感じがして、訳してみてよかったと思いました。

よく「お客様からありがとうって言われるときが仕事のやりがいを感じるときです」って言っている人がいるけれど、その気持ちがすごく分かりました。産業翻訳を在宅でやる場合って、翻訳エージェントを介してやることが多いので、お客様から直接ありがとうって言われることは少ないのかもしれないけれど、まずは翻訳エージェントの方からありがとう!って言われるような訳ができればいいのかな。

最近買った「トライアル現場主義」って本によると、翻訳家になるための第一関門であるトライアルってテストの判断基準は以下の4つらしい。

  1. 作業仕様が守られているか
  2. 正確に訳出されているか
  3. 内容を理解した上で訳出されているか
  4. 日本語として自然か

つまり、上のようなことを意識しながら質の高い翻訳をすることができれば、翻訳エージェントの人は喜ぶってことだよね。最後の日本語として自然かってところが翻訳って見られるのかなって思いがちだけど、案外1とか2とか、基本的なところがすごく重要みたい。たしかに、翻訳エージェント側から見れば、訳抜けとか誤字脱字とかそういうところで指摘したりとか修正しなきゃいけないのって嫌だよね。普通にお仕事してても、そうだもん。本当はもっとレベルの高いところで議論したいところが、そういう初歩的なところを指摘しなきゃいけなくなると時間も無駄だし、気分もあんまりよくないし。

そういうお仕事として基本的なところも含めて、きちんと翻訳のお仕事をしたいなぁと思いました。それには、単に訳すだけじゃなくて、ミスがないか見直したりとかする若干辛い作業が必要なわけだけど、そこはがんばらねば。会社に入った頃、そのときお世話になった先輩によく言われてたんだ。自分で作った資料は3回見直しなさいって。1回目は全体の確認、2回目は文章の確認、3回目は誤字脱字の確認、って。

見直しの大切さっていうのは、会社のお仕事をしながらかなり学べたとは思うのだけど、わたしはそれでもまだ面倒くさい気持ちから見直しを怠ってしまうときがあります。でも、人から喜ばれる翻訳家を目指すなら、そこはちゃんとしたい!!ちゃんとするべきだ!!自分、がんばれ!!(すぐ、面倒くさい気持ちになってしまうので、今、自分に喝をいれました。)

というわけで、ありがとう!って人から喜ばれる翻訳ができるようになりたい。って話。今日、先輩に喜んでもらえたことで、これから更にがんばりたいと思いました。今までお世話になった人に感謝して、また前に進みたいと思います。