【セミの羽化に遭遇】雨天決行からの晴天の霹靂キャンプ!
雨予報の場合のキャンプというのは、悩ましいものだ。翌週にもキャンプの予定があり、かつキャンセル料も無料となると、やはり、悩む。行くべきか、行かざるべきか。
こんな場合は、旦那さんとの話し合いが必要である。論点は、雨の場合のテントの設置方法と、雨の場合の撤収方法、そしてやる気だ。
旦那さんは前週もオヤジが集うキャンプに行っている。来週もキャンプとなると、さすがに3週連続ではやる気が薄れているんじゃないかとわたしは疑ったが、結局、「もしずっと雨に降られても、最悪、来週のキャンプでテントを乾かせるじゃん」というわたしの一言で旦那さんも心が決まったようだ(たぶん)。
そうと決まったら、車で早速移動すること、3時間くらいか(渋滞と買い物含む)。
森生い茂る有野実園オートキャンプ場に着いた。お友達からよいと聞いていたので、ずっと行きたいと思っていたキャンプ場だ。
着いて受付をし、サイトに到着するなりチェックするのは地面の状態である。
素晴らしい。丸くて小さめの石が敷き詰められた水捌けのよい地面。これ、下が土とかだと、雨の場合、土がドロドロになってテントの掃除が大変になるのですごく重要ポイント。
子どもたちはさっそく虫探しを始めて、長女はすぐにカタツムリとか見つけてた。
大人は早速、テント設営。テントの設営の仕方も、雨天の場合は工夫が必要だ。
到着日が雨でも、次の日が晴れだったりすると、テントが乾かせるので通常の貼り方でいいが、今回は撤収日も雨予報なので、上にタープを貼って、その下にテントを張ることに。
時々子どもたちに手伝ってもらいながら、テント設営完了!
これで撤収の際もタープの下で雨にそこまで濡れることなくテントを仕舞うことができる。
テント設営が完了したら、長女が虫取りをしたいと言うので、その辺をお散歩がてら、虫探しなど。
歩いていたらさっそく黄金虫らしき虫が地面にいて、とても綺麗だった。
それから夜のレストランチェック。今回は立て続けキャンプの真ん中なので、わたしの提案で夜はレストランで楽しようかと。
ゴミ捨て場を抜けると見えてきたレストランの入り口付近。
さらに進むと見えてくるレストラン。
なんと素敵な佇まい。子どもたちと中に入ってちょろっと見てみたところお座敷席もあって、空いてていい感じ。テイクアウトじゃなくても良さそうだと判断して、夜はここで決定!
長女はもっと虫探ししたい!ということで、18時過ぎてもまだ明るかったので、あとちょっとお散歩しまして。
またカタツムリとか
終わりかけの紫陽花とか
虫の音とか。
それからレストランで久しぶりに本格イタリアンなど♡(自粛でステイホームしてて、なかなか美味しいイタリアン、最近行けてなかった)
それからテントに帰って、燻製やってワインでも飲みながら…の予定が、お腹いっぱいすぎて燻製はなしに。つまりは、キャンプの醍醐味であるキャンプクッキングはなしで、テント張ってレストラン食べにきただけっていう。
でも、たまにはこんなキャンプもいいもんです。旦那さんと、これはグランピングだねと言いながら。
子どもたちと旦那さんがテントの中でゴロゴロ遊び(テントの中でゴロゴロと寝ながら移動しまくる遊び)して、家族みんなでトランプのババ抜きを1回だけして、あとは、シュラフに入って子どもたちとちょっとおしゃべりしてから長女が寝て、「まだねむくない〜ねむれない〜ねたくない〜」とおしゃべりしながら次女が寝て。
あとは旦那さんと少しおしゃべりして、眠くなったらシュラフに入って、寝て、夜は深ける。
そして、次の日。微妙に雨が降り続いてた。
チェックアウトは11時。天気予報はだんだん晴れになると言っているし、レイトチェックアウトで14時か17時まで延長して、テントを乾かしてから帰るのも、ありと言えばあり。
ただ、14時とか17時まで何する〜?という問題もあり、ボーーーっと考えてたら朝ごはん食べたあとまた眠くなったりして、やっぱり暇すぎる!帰ろう!!と、結局、11時チェックアウトに向けて片付けようとした矢先。
旦那さん「見て見て見て!セミが羽化してる!」
えー?セミが羽化してるって?!?!
と子どもたちと旦那さんがいる方に向かってみると、、、本当にセミが羽化してる!!テントで羽化してる!!まさに羽化してるところー!!!!
やばいやばいやばい、セミが羽化してるところとかそうそう間近で見れないって!!!と、急に家族全員が騒がしくなり、セミの羽化の時間をスマホで調べるとだいたい4時間とのこと。
4時間か…それなら14時チェックアウトに間に合うかもしれない…。何より、この、テントでセミの羽化という一生に一度切りのチャンスを逃すわけにはいかない。
結局、14時チェックアウトを申し込んで、わたしたちはセミの羽化を観察することにした。
羽化を観察しながら、テント以外の片付けをしながら、周りで飛ぶ蝶を捕まえたり、このゼミは何ゼミだろうと予測したりしながら、意外と過ぎていく時間。
2時間くらい経った頃、長女が「セミさんが歩いてるー!!!!」と叫んだ。
駆け寄るわたしたち。たしかに、セミさんが、ついに歩き出した。
セミさんは歩いては止まり、歩いては止まりを繰り返した。
そうだ、まだこのセミさんは飛び方を知らないんだ。
わたしたちは、セミさんの初飛びを見たくて、またセミさんに張り付いた。
そうは言っても羽化したばかりのセミがすぐ飛び立つはずがない。わたしたちは、辛抱強く、セミさんの初飛びを待った。
途中、ちょっと、席を立ったりして、待った。
そして、ちょうど、わたしがセミさんの横からしゃがんで覗き込んでいたときのこと…
バタバタバタバタ!!!!!!!
急にセミさんがわたしの目の前を初跳びした。
キャーーーーーー!!!!!
と叫ぶと同時に、後ろに尻もちをついてさらにはコロンと体操座り状態のまま背中側に倒れるあたし。まさに「スッテンコロリン」という文字通りの現象が起き、それを後ろから見ていた旦那さんも、子どもたちもわたしも、大爆笑。
そうこうしてるうちに、セミさんは、テントの別の部分に飛んで移動していた。
やっぱり、そこから動かない。初飛びはしてみたものの、すぐに飛ぶのが得意になるわけではないみたいだ。
それから、少し経って、そろそろテントを片付けなきゃという時間になり、わたしたちはそっと虫あみにセミさんを移し替えてから、テントの撤収作業に取り掛かった。
羽化したてのセミさんは、人間が近づいても逃げない。だから、観察のし放題だった。長女もセミさんの写真をわたしのスマホでパシャパシャ。
気づけば空には晴れ間が見えており、旦那さんとわたしは、タープとテントを順番に干して乾かした。
昨日の出発時点から考えると、奇跡のような晴れ間だった。
キャンプって思いがけないところで、想定外のことが起こったりするから面白い。
来週のキャンプも楽しみである。
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