High-Bandwidth

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昨日の投稿で、機械翻訳の話をしたあとに、ちょうどやっていた機械翻訳のあとのポストエディット案件でミスを見つけて、これは人的ミスなんだろうなぁって話をしたんだけど、その中にウソがありました。ウソがあると気づいてその箇所を削除したんですが、すでに読んじゃった人はごめんなさい。

削除した箇所。

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そうそう。今回の案件で、翻訳メモリに入っていた用語に間違いを見つけました。high-bandwidthに対する訳語が見た限り全部「高帯域」になってた。実は、はじめにこれを見たときはその間違いに気付かなくて、スルーするところだったんですが、そこに近いところに「低遅延(low-latency)」があって、低遅延って言葉を普通に使うのかな?と気になってウェブ検索したら、とある記事が出てきて、そこに「広帯域」という用語が出てきまして。

「あれ?さっき見た用語となんか違う?」と思い、訳文のウェブページを見比べるとやっぱり違う。それで辞書で調べたら、やっぱり「広帯域」って書いてある。ウェブでさらに用例を調べても、だいたい「広帯域」が使われてる(知恵袋的なところでは間違ってた)。

そんなわけで、これはあらかた間違ってるだろうと思い、コメントシートにその旨を記載しつつ、修正しました。この間違い、これは人的ミスかなー。人的ミスがチェックされずに広がったパターンなのかな。元々は機械的ミスだとしても、人的にチェックされたときに気付かなかったということで、結局は人的ミスなんだろうな。うん。

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ウソだったのは、『それで辞書で調べたら、やっぱり「広帯域」って書いてある。』ってとこです。この話を投稿してから、ふとポストエディット作業中にhigh bandwidthを手持ちの辞書で検索したら、出てこなくて、「あれ?辞書検索しなかったっけ?あれ?あれ?」と思って他の辞書も見たんですが、なくて。それで、「あ、やば、さっき辞書にも広帯域ってあったって言ったのウソだわ、やばっ」と思って、とりあえず、その部分を削除して、その日締切のポストエディット作業を続けまして、無事締切前に納品したんですけれども。

とりあえず、コメントには「これって広帯域のことですかね?」という内容のコメントをして(コメントはもっと丁寧に、英語で、でしたが)、納品しちゃったんですが、辞書にhigh bandwidthについて載ってなかったので、今日は手持ちの翻訳を進める前にそれについて調べてみました。

そもそも、本当に「広帯域」でよかったのか。参考にした記事を読み直して。昨日のポストエディット案件の文脈としては、通信回線に求められる要件として挙げられていたもののひとつ。ここではあまり詳しく書けないけれど、クラウド系の製品のマニュアルでした。クラウドでは、「大量のデータを安全に送信する」ということが必要になってくるはず。そうすると、参考にした記事は、あながち文脈としては遠からずのところにいるだろうと考えて。

それ以外にもhigh bandwidthは英語ではどのように使われているのか、よく使う用語なのか、などの観点でインターネット検索しました。また、「広帯域」を逆に辞書で検索してみると、「broadband」と出てきたり。広帯域の日本語はbroadband。日本語のブロードバンドについても調べました。どこにも、high bandwidthが「広帯域」であるとは書いていない。でも文脈的には「広帯域」だと思う。意味としては、「大量のデータを通信回線にのせてより早く伝達できる」ということだと思うから。

ITproの記事だけで用語を決めるのは心配なので、ウェブで「広帯域」と「高帯域」を検索してみたけれど、やはり、通信回線には「広帯域」という用語が適切そう(断言はできない)。

結局、「High-Bandwidth」と「広帯域」については、これといってよい情報がインターネット上では得られませんでした。納品したコメントシートにはこの件について記載したけど、その回答は通常得られない。

ん。そうだ、この件についての回答を知りたいと担当の人に送ってみたらどうだろうか。今思いついた。

そうだ、そうしてみよう。

そうしてから、手持ちの翻訳案件の自分の翻訳文の自己レビューをはじめよう。この自己レビューというのがまたやっかいで、前のフェーズの翻訳で大量の指摘事項を頂いたので、次は指摘事項が少ない翻訳文を出そうと思うので、自己レビューが必要なのだが、なかなか進まない。なぜなのか。締切が実質ない案件だからなのか。「さっさと進めないか!!この野郎!!!!!」。どれだけ罵倒したら、もっと効率よくできるんだろう。

はい、そろそろ、がんばります。

あ、昨日と今日の長女のお弁当。