桜吹雪

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昨日は先日通りかかって見つけた楽しそうな公園に行った。最近、車ばかりで移動していたので、久しぶりに自転車に乗って家の近所を走らせると、あたりは花吹雪だった。

公園について、遊具で長女が遊んでいると、長女の名前を呼んでくれたお友達が2人いた。でも、長女はお友達の名前を知らないようだ。長女はよく名前を覚えられているほうなのだが、長女は色々なお友達の名前を覚えているわけではない。わたしはお友達の名前を聞いて長女に教えた。

お友達たちは長女に話しかけたあとまたいなくなってしまったが、長女は遊具よりもお友達のほうが気になるようだったので、わたしが長女に、一緒に遊べるように話しかけてみたら、とアドバイスした。アドバイス通り長女はお友達に話しかけ、そしてお友達から「いっしょにおにごっこする??」という誘いを受けた。

長女は喜んで誘いに乗り、さらにお友達も増えて、みんなで一緒におにごっこをはじめたのだが、そのおにごっこは、かくれんぼのような遊びでもあり、鬼は複数いたりして、かなり子どもたちの独自ルールだった。長女ははじめは、隠れて逃げる役だったのだが、複数の鬼に捕まったあと、今度は他の子が逃げる番になったときに、鬼たちが「もーいーかい?」と聞き始めると、長女もなぜか逃げ始めた。

しかも長女が逃げたのは、 一緒に遊んでいる広場的な場所から少し離れた遊具の方向。他に逃げる役になった子は、鬼さんたちから声が聞こえる程度の距離のトイレの裏に隠れた。鬼さんたちが「もーいーかい?」と聞くと他の逃げる役の子が「もーいーよ!」と言い、鬼さんたちはその子を探し始めた。

長女には、鬼さんたちの「もーいーかい?」の声は聞こえなかったようである。当然、長女からの「もーいーよ!」の声も聞こえないし、そもそも、鬼さんたちは、逃げる役になった子しか追いかけていなかった。つまりは、長女は逃げる役ではなかったのかもしれない。

結果的に、長女は2回目にして鬼ごっこ兼かくれんぼを自然離脱した状況になった。わたしが遊具で遊んでるように見える長女に「鬼ごっこは?どうしたの?」と聞くと、「いま、にげてるの!」との回答。長女の中では、まだ鬼ごっこは続いているらしい。しかし、お友達は長女を探してはいない。

そして、大きな遊具から降りたときには、お友達はどこかにいなくなっていた。わたしも長女に状況の説明を試みて、鬼ごっこを続けるにはこうしたらよかったんじゃないかとか話してみたが、長女は意地を張って「おにごっこ、つかれるから、やめるの!」などと言い出した。

わたしが思うに、鬼決めのとき、長女とお友達たちとの間で齟齬が生じたのではないかと思う。誰が鬼だとか、それは嫌だとか言ってたから。それで、長女は自分の意志を通したが故に、お友達との認識の差異が生まれたのだと思う。

なんだか、自分の意志を通したがるところが、わたしに似ていて、切なかった。

これくらいの年頃の子でうまく遊べないのは普通かもしれないし、今日遊んだ子は他のクラスの子だったから遊び慣れていないこともあっただろう。でも、長女の性格ゆえに難しくなっている部分もあるだろうし…で、お母さんも心配にはなるんだけど、結局のところ、そういうのって自分で解決して学んでいくしかないよなぁって思ったり。もちろん、お母さんからもできる限りのアドバイスはするんだけど。

そんなこんなで、ひとりになってしまった長女は、一面に落ちた桜の花びらを拾い始めた。そして、それをわたしのお買い物袋に入れて、けっこうな量になったところで、あたりも寒くなってきたので、おうちに帰ろうと誘いかけると、はじめはもっと花びらを拾いたい!と言っていたが、説得したらすぐに帰ろうと言ってくれた。

ちょっと遊び時間短かったかなぁと思っていたら、帰りの自転車で「きょうはたのしかったね!いっぱいはあそべなかったけど。」って長女が言ってた。色々あったけど、楽しんでくれてたならよかった、と思った。

そして、抱っこ紐でずっとお昼寝をしていた次女も連れてお買い物してお家に帰った。花吹雪の日。