好きな文化にどっぷりと。

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ものすごく久しぶりに業務時間(子どもが外に行っている時間)に仕事がない気がします。ほんの数時間ならあったとしても、今日は朝からずっと依頼がないので、ここのところずっとやりたかった紙類の整理をついに執行できて、少しスッキリです(まだ整理したいことがいっぱいあるので、スッキリしたのは少しだけ)。

ところで、最近、『英語で一流を育てる』という本を読んでいるんですが(他にも読みたい本がいっぱいで、ちゃんと最後まで読めてないんですが)、その中で心に残った言葉がありました。それは、「英語の上達の秘訣はその文化にどっぷり浸かること」(実際の文言は少し違うかも)です。ハーバード生の言葉らしいんですが、なんだかものすごくそうなんだろうなと思ったのです。

また旦那さんの話になるのですが、旦那さんはわたしみたいに毎日「英語の勉強」というような形で英語をやっていないのに、なぜか、たまにわたしよりも単語の意味やニュアンスをよく知っているときがあります。どこでその単語の意味を知ったのかと聞くと、ゲームだと言うんです。ゲームで出てきたと。

どうも、自分は、英語が上手くなるには、「英語を勉強しなきゃいけない」という思考に陥りがちだったと思うんですが、結局のところ、テストの点数でもなんでもない、「上手くなること」を目的にするならば、「習うより慣れろ、好きこそものの上手なれ」なんだろうなと思うのです。

文法や単語をいくら「勉強」しても英語が上手くなった気にならない(し、実際上手くならない)のは、結局のところ、「勉強」方法が間違っていたんだろうなと。好きなものにどっぷり浸かる、夢中になる、そういうことが、言語学習には必要なんだろうなと思ったりしています(今更か!)。

そんな日々の中、先日、日本出版クラブ主催の『夏の翻訳文化祭』に行ってきました。翻訳者のためのコミュニティサロン「洋書の森」さん主催によるこのイベント。日々の翻訳業務に参考になることや、何か新しい道を切り開くヒントはないかと思い(「祭」という文字に単純に惹かれたのもあり)、行ってきたのですが、非常に実りのあるイベントでした。

わたしが今やっているのは産業翻訳という分野では、企業が扱う各種文書が対象になるわけですが、出版翻訳の世界を知ることができたのは、個人的にとても大きな実りでした。出版翻訳だけで生きていくのはかなりの才能と運が必要そうだけれど、今の産業翻訳を続けながら、単純に本を楽しみ、訳すことを楽しむ先に、もし出版翻訳という道もあれば楽しいのだろうなと思いました。

じゃ、このブログで散々言っている「通訳」への夢はどうなるんだろうとも思うのですが、夢は大きく、貪欲に、どっちも夢見たっていいじゃないか、どっちでもチャンスが転がり込みそうな時に、確実にチャンスを掴む下地を地道に作っていこうじゃないかと思っています(そして、その下地こそ、「好きな文化にどっぷり浸かる」ことなのかも)。

何より、今やっている産業翻訳も、4年ほど経過し、5年目に突入しているところで、企業の面白い文書に出会うこともあり、この仕事を辞めるつもりは毛頭なく、むしろ、もっと上手になりたい分野でもあるので、こちらも頑張る所存です。

はい、そんなわけで、これから、ビジネス英日翻訳の通信教育をやります!!!

でわ!!!

P.S.1 先日の夏の翻訳文化祭に出会った方にチケットを頂いて、『おさるのジョージ展』に行って参りました。おさるのジョージが生まれた背景に色々考えさせられました。深くて優しいおさるのジョージのストーリーが、長女も次女も(たぶん旦那さんも)わたしも、大好きです。
P.S.2 昨日の娘たちの送迎の帰り道。水面まで白くなっていて、静かに明るい風景に一瞬見とれて、パシャリ。
P.S.3 家のベランダでは、ミニ薔薇が綺麗に咲いています。こんなに綺麗に咲いているのは、なんだか珍しい気がします。なんでだろ。