『理系白書』を読んで。

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突然だけど、この世の中にあるものの仕組みって、本当にたくさんの人のアイディアとか技術とか研究の成果とか、そういうものが、詰まっているってことを、どうも実感しにくい世の中だと思う。「なんか知らないけど、箱に人間が映って動く」「なんか知らないけど、ボタンを押すと音が流れ出す」「なんか知らないけど、このキーボードってやつを押すと、文字が画面に表示されて、その文字たちが、なんか知らないけど、インターネットとかいう世界に配信される、なんか知らないけど」。なんか知らないけど、なんか知らないけど、なんか知らないけど。

なんか知らないけど。

そういうことばっかりだ。でもさ、ほんとは習っているはずなんだよね、学校で。全てではなくても、その始まりを習っているはずなんだ。だけど、正直なところ、なんか知らないけど、知らぬ間に自分の生きている世界では当たり前にテレビっていうものがあって楽しい番組を楽しむことができたし、iPodっていうものが出て手軽に音楽が聴けたし、パソコンでなんか知らないけど、他の人と文字や画像を交換したりすることができた。

その裏側に何があるのかも知らずに。

別に、裏側に何があるのかなんて、知らなくても、生きていける。だから、この本をみんなが読むべきだとは思わないけれど、わたしに限っては、この本を読むことで、この国を静かに支えている人たちの世界のことが少し分かったような気がした。この世の中って言うのは、やっぱり、本当にたくさんの人生とか技術とかそういうものが詰まっているんだということを、当たり前なんだけど、知ることができた。だから、この本を読んでよかった。そんな話。

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ううーーーーーん・・・
なんか言いたいことが伝わってないっていうか、何言ってるのか分からないっていうか、本の感想じゃないって言うか。

この本では、理系の人が世の中で正当に評価されてないんじゃないか?っていう問題提起をしている本のようなんですけれども、わたしは単純に、この本が面白かったです。理系の人の世界を少し垣間見ることができた気がして。

で、結局何が言いたかったかっていうと・・・

・・・

世の中には「なんか知らないけど」っていうことの裏には、人の努力が必ずあるのだということ。
それを・・・この世の中は分かりづらいよね
感動しにくいよね
感動しにくい世の中って難しいよね
感動したいよね、人間なら

とか、そういうことが言いたかったんです。たぶんね。

ま、今日はこの辺で。

P.S.あ、ちなみに、この本は生物学的な理系の話が多い気がします。情報処理系の理系の話は少ない気がします。でも、理系の世界を描いているという点では、どちらでもよい気がします。つまり、テレビとかネットとかiPodとか、そういうものの話は出てこないです。それは単にわたしが世の中の裏側が分かりづらい事例として、自分が興味がある世界を出しただけですので、あしからず。