UFOキャッチャー

UFOキャッチャー

Weblioによると、UFOキャッチャーは英語でもUFO Catcherだそうな。

わたしが子どもの頃はUFOキャッチャーなんてやらせてもらったことがない。わたしの母親は専業主婦で、堅実な節約家だったので、無駄遣いは一切しない人だった。

自動販売機でジュースを買ったりもしないし、テレビゲームも家にはなく、ぬいぐるみも買ってもらったことはないし、ゲームセンターでゲームをやったこともない。

それでも、わたしは、自分で言うのもなんだけど、今となってはスクスクと健康に育っていると思う。

学生時代は、あらゆる面で厳しい家庭に育ったことに苦しみ、周りとのギャップにもよく戸惑ったものだが、基本的な人間性は忘れることがなかったので、比較的、真っ直ぐ育ったほうなんじゃないかと思う。

そんなわたしが親になり、気付くと子どもとUFOキャッチャーを楽しんでいるのが、いいことなのか、悪いことなのか、判断がつかない自分に気づく。

正直なところを言うと、UFOキャッチャーはお金を無駄遣いしているという罪悪感がある。

でも、その一方で、「予算内で」子どもがUFOキャッチャーを楽しんでいるのは、許容範囲なんじゃないかと思ってしまう。

お金の無駄遣いはダメだと言うことを伝えたいので、予算はきちんと伝える。予算を超えた場合は、きちんと断る。

今週の予算は、1人500円だった。

ちょっと予算が多い気もするが、500円で1回100円のものが6回できる上にビンゴゲームができるという特典がついていたからだ。

長女と次女2人で1000円。

結果的に次女が1つだけマスコットが取れて、長女が奇跡の3つ一括ゲット。

それから、ビンゴゲームの参加特典として100円プラスすると2回できるというキャンペーンに釣られてしまい、1人100円をプラスして2人で最終的に合計1200円を使った。

次女は最後の2回ではマスコットゲットならず、長女はそこで2つのマスコットゲットを成し遂げる。

つまり、総額1200円で合計6個のゲットを成し遂げた結果、1つのマスコットあたり200円でゲットできたわけである。しかし、1200円の使い道としてそれが適切だったのかが、わたしにはわからない。

親としては、お金の無駄遣いになるUFOキャッチャーはやるべきではないのではないかという、後の祭りの不安は心の底にはありつつも、たまにはいいではないかと、世俗的になる自分もいる。

共働きで、自分が稼いでいるからこそ、節約しなければならないと言うプレッシャーが少ないのは、少なからず、UFOキャッチャーをやる決断に影響している。

長女の水泳大会があって、リラックスして欲しいという思惑もあった(前、それでリラックスして自己新記録がでたのもある)。

しかし、子どもが将来、節約を迫られる経済状況になったとき、UFOキャッチャーを我慢することができるだろうか。

そんな、たわいもない思考を巡らせるのであるが、子どもの頃UFOキャッチャーをやらせてもらえなかった子ども(わたし)がUFOキャッチャーを子どもに許可する親になっていることを考えると、UFOキャッチャーの価値(楽しむ時間を買っていること)を理解した上で、追加で散財しない意思をしっかり強く持つ姿勢を子どもに見せることが大切なんじゃないかと思うけれど、どうなんだろう。

子どもたちとハマってるマスコットさんたち
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