雨の中、仕事終わりに向かったのは、築地ずし大の本館だった。
こんな日に限って、ミーティングでわたしに振られたお仕事があったりして、そんなに大きなお仕事ではないけれどスピード感を読み切れず、携帯の電池があと少しで切れそうだったのもあって、わたしは多少焦って電車の中で返信したりした。
前職で一番近くで一緒にお仕事をしてきた仲間であり大先輩との築地ずし。
お店の人がめちゃ良い人で、お寿司の美味しさもさることながら、このお店にしてよかったなぁと思った。
就職祝いだと言ってくれたけれど、次に会うのはいつになるだろうと思うから、もしかしたら、会うのも最後になるかもしれないし、今までのお礼にちょっとしたお菓子を持って行った。
新天地での日々も3週間になり、わたしも、それなりに、新天地でのお仕事に力が入り始めてはいたものの、前職の先輩と会うとすっかり数ヶ月前の自分に戻るから、不思議だ。
こうやって、少しずつ、時が経つごとに、傷は癒えていくんだろう。
何より、新しい職場でのお仕事に力を注いでいれば、傷の痛みも忘れてしまうし、そういう自分をゆっくり受け入れてあげなきゃいけないよねと。





