雨降りの中、次女を追いかけて。

雨降りの中、次女を追いかけて。

次女は学校に行くのが早い。

なぜそんなに早く行くのか、未だにその理由はハッキリしないのだけど、どうも早く学校に行くとお友達に会えるからのようではある。

ある日、次女は、いつもよりも更に15分くらい早く家を出て学校に行った。

雨が強い日だったので、さすがに朝早すぎると人通りも少ないだろうし、忘れ物もしていたので、次女を追いかけて忘れ物を届けに行くついでに、どんな様子か見てみることにした。

結局、わたしが次女に追いついたときには学校に着いていて、次女は、ひとりでポツンと雨が降る中で校舎が開くのを待っていた。

小さな体でひとりポツンと待っているその姿は、やはり心細く、母としてはなぜか切ない気持ちだった。

長女の時とは違って、お友達を家に呼ぶことも少ないし、次女が仲良しのお友達を見つけるまでには、けっこう長い道のりがあるのかもしれないなと思う。

ただ、毎日、何かを追いかけるように朝早くに家を出る次女のことを、母は心から応援して送り出している。

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