ミニオンズフィーバー

夏休み期間というのは、子どもたちに夏休みらしい思い出を作らなきゃと焦るものである。

特に平日に何もできないとなると、お休みの土日は非常に貴重な時間となる。この日も午後から次女の矯正歯科の予定が入っていたが、ふと、午前中に映画くらいなら観れるかもと思いついた。

早速、午後の予定に間に合う時間帯にやっている映画を探し、それがミニオンズフィーバーだったので、近くにいた次女に観たいか聞いてみたら、観たいとのこと。

そう決まったら、もうそれを観るために座席を予約したり車の準備をしたりと、バタバタである。

長女は朝の水泳レッスンに行っていたため、帰ってきてからミニオンズを観に行くかと聞いたら、なんとも、「ミニオンは興味ない」ということで、母は断られてしまった。

ちょうど長女のお友達がコロナで自宅待機が解禁された日で遊びに誘われたのもあって、母のミニオン映画提案はあまり魅力的に映らなかったようだ。

長女の成長を感じてちょっぴり母は寂しかったが、次女と2人でのお出かけも新鮮でよい気もした。

イオンモール幕張新都心まで次女と車を走らせ、ちょっとショッピングモールをぶらぶらして次女の好きなガチャガチャをやり、ミニオンの映画を観てから、お姉ちゃんにもお土産を買って、最後に大急ぎでランチを食べて、帰路に着いた。

午後の予定にも、旦那さんの協力も得てギッリギリ間に合ってホッと一息…

バッタバタやったけど、どうも次女ははじめはあまり期待してなかったミニオンが思いの外面白かったらしく、またミニオンを観たいとまで言っていて、母は夏休みの思い出の一コマをなんとか埋めることができたと安堵する。

そんな特別なことはなくても夏休みって楽しいものだと思うけれど、父親も母親も在宅とはいえ子どもたちに構えない平日は、やはり子どもたちにとっては試練だと思うし、長女と次女はよくそれを協力して乗り越えてくれていると思うので、土日くらい、何かできたら…と思うのが、正直な母の気持ちである。