11月のある日

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わたしっていうのは、前々から薄々気付いてはいたような気もするのだけど、『羨ましがりの真似しい』であるらしい。

ちょっと前に書いた映画のカサブランカの話でも、わたしは『好きな映画を何度も見るという行為に憧れているところがある』と書き、そして『カサブランカのDVDを買った』と言っている。そのことを考えても、わたしは人の行為に羨ましさを感じ、それから自分が動いているところがあるようである。

もちろん、この話だけで、そう言っているのではない。

今日もわたしは『羨ましがりの真似しい』を実行に移したのである。

始まりは弟である。彼は今年大学生になり、今自由を満喫している最中なのであるが、あるときこんなことを言い出した。

「こんど、まえ住んでたラミーユに行ってこよ~かな~」

と。

ラミーユとは、わたしが今のマンションに住む前に、小学四年生まで住んでいたマンションの名前である。

そう、彼は大学時代の自由なときに、昔の思い出を訪ねる旅というものを思いついたのだ。なんとも。わたしには思いつかなかった自由の満喫の仕方である。

そのアイディアを聞いてから、わたしは昔住んでいた場所を訪ねることに憧れを抱くようになり、そして『もう一度ラミーユに行きたいなぁ』と思うようになった。

そして、今日。

行ってきました、ラミーユ松戸ハイライズ。

不思議なくらい、あの頃のままの道やマンションや公園や学校や竹藪や…

が残っていて、わたしはあらゆることを思い出しながら、持って行ったデジカメのシャッターを押し続けました。

12年前と同じものがいっぱい。

もう不思議としかいいようのない感覚ばかりが流れて、本当に不思議な体験だった。

あまりに多くのことを鮮明に思い出しすぎました。

しかも鮮明に思い出す記憶とは関係なしに、そこにある事実はここはとうの昔にわたしが今いる場所ではなくなっているということ。そうの時間によって作られたギャップを頭の中で整理していく感覚っていうのはあまり居心地がよいものではなく、『来なければよかった。思い出は思い出のままにしておけばよかった…』とほんの少し思いつつ。

もちろん大切なものもたくさん思い出したのだけど。

そう、そんな11月のある日でした。

そうそう、ほんと色々感慨深いことがたくさんあったわけだけど、その中でも一番感慨深かったことの一つ。

そう、それはピアノの先生のうちに行く途中にありました。
小学1・2年生のときに好きだった人の家が。
彼の家はファミリーレストランを経営していました。
ピアノの先生の家に行く途中に、まだ○○くんのちのレストランあるかな~って見に行ったんです。

すると・・・

そこは

エホバの証人の王国会館

になってました。

ふむむむむむ。これは一体・・・???

感慨深い出来事でした。。