砂の器という題名について

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数日前、わたしは『砂の器』の記事を書きましたが、その中でわたしは「砂の器という題名の意味が読んでやっと分かった」と書きました。

さて、わたしはどういう風に「分かった」のか。

友達に質問を受けたので、わたしの理解を書いてみようかな、と思います。
それにしても、説明しようとすると、急に不安になってきました。勝手に「分かった」と思っただけなのかもしれない・・・そういえば。深く考えてなかったけど、本当は分かってないのかもしれない・・・

ガーーーーン

と、落ち込むのはまだ早いですね。
説明すると、たぶんストーリーとか犯人とかを全て明かしてしまうことになってしまうと思うので、まだ読んでいない人は、この先は読まないで下さい(禁)

さて、なぜ『砂の器』なのか。

わたしは『砂の器』という題名をどう理解したのかというと、

犯人”和賀英良”が手にした栄華は砂のように儚いものだったのだ・・・

と理解しました。

つまり、芸術家のグループであるヌーボーグループ(このグループ名、変だなーと思ってずっと読んでました。なんだろう、ヌーボーって・・・・と。あ、話それました。)の一員である和賀英良(わがえいりょう)は、グループの中でも、ひとり、芸術家としても一人の男としても栄華を誇っていた。愛する婚約者の背後には政治家の財力もあり、和賀英良は人生最高の時を向かえていた。

けれど、彼は数々の犯罪の犯人なのである。

何が彼をそうさせたのか。

それは、彼の過去であった。彼は、芸術家として成功するためには隠さなければならない過去があったのだ。
彼は音楽的才能があった。しかし、彼の過去は音楽家として成功するためには、その過去を抹殺する必要があったのだ。

彼は、その自分の過去を隠そうとするがために、数々の完全犯罪をやってのけたのである。

殺人、それは許されることではない。例えそれがどんな理由が背後に潜んでいたのだとしても、殺人を犯した、その事実は消えない。

しかし、その理由は「どうしようもないもの」であり、人間の心に迫るものだった。
彼の父親はライ(ハンセン病)だったのだ。

ハンセン病。

ハンセン病という病は、慢性的な感染病によるもので、治療法の完成された今日においては、完全に治り、社会復帰できるという認識が一般的になりましたが、それ以前には癒しがたい遺伝病とされ、社会的に不当に迫害されていました。<以上 本の最後の編集部からの言葉より>

音楽家、和賀英良は彼の才能と努力によって、音楽家としての栄華を極めていた。婚約者の家の財力によって、海外に音楽家として演奏することにもなっていた。

そんな矢先、彼の過去がばれてしまう可能性が出てきてしまった。和賀英良は自分の過去がばれることを恐れて、数々の殺人を犯してしまったのだ。

そして、過去が警察によって明らかにされると

彼の築き上げてきた栄華は、あっけなく崩れていったのである・・・

だから、彼の長い人生をかけて築き上げてきた栄華は、彼の過去に対する恐怖から犯してしまった犯罪によって、砂のように儚く消えてしまったのだ・・・・

砂はすぐに崩れてしまうもの。
小さい頃、砂だんごなどを作って、誰が一番固いか!なんて競ったことがある人もいるだろう。地面に投げつけてしまえば、よほど固く作っても大抵は真っ二つに割れてしまったり、粉々になったりする。そう、それほどに砂とは儚いものなのだ。

だから、『砂の器』。

と、そんな風にわたしは理解しました。

けれど、今、よくよく考えてみると、『器』の意味を考えていないことに気づきました。 
なんで、器なんだろう。
城でもなく、壁でもなく、コップでもなく、栄華でもなく、、、

うむ。

栄華が儚いよね・・・ってことだから、”器=栄華”と考えると、器には栄華みたいな意味があるのかしらん。優勝カップとか、そんな感じ??器・・・には、そういう優れたものに与えられるもの・・・みたいな意味があるんですかねぇ。

おーーーーっとっと。
めちゃ長くなったんですけど。
意味、分かったでしょうか。
というか、読んでくれた人自体少ないかも。
でも質問してくれて、ありがとう☆
よりよく考えられました。

長ったらしい説明でごめんね。
こんな感じでわたしは『砂の器』っていう題名を理解しました☆でもあってるのかどうか・・・

誰か、正解知ってる人いたら教えて!!