情熱を持てることって。

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突然ですが、毎週、月曜日と木曜日に続けているSkype英会話で今回先生が取り上げてくれたテーマは「8 secrets of success」でした。成功するための8つの秘訣。成功者が集まるTEDで7年間にかけて500名の成功者にインタビューして、まとめた内容でした。成功するための秘訣の1番目が、「Passion」、情熱。そのあとも、「Work!」、「Good!」、「Focus!」、「Push!」、「Serve!」、「Ideas!」、「Persist!」と続くのですが、ひとつめのPassionについて、わたしの今後を考えるうえで思うところがありブログを更新しています。

このTEDのTalkでは「成功するためには、まずは情熱だ」と言ってるわけですが、わたしはこの言葉にハッと我に返らされました。「成功」と言うと、何か有名になるとか、たいそうなことを言っているようでちょっとピンとこないかもしれませんが、つまり「はじめに心に描いていたことを現実に成し遂げる」ということだとして、それを実現するには「情熱」だと言っている。はて、わたしがITの翻訳家を目指したとき、「はじめに心に描いていたことは何だったか?」、そして「情熱はあったのか?」

正直なところを言うと、最近、自分でも驚くほど、IT翻訳に対する情熱がなくなってしまったことに、自分でも戸惑いを覚えているところがあります。

わたしがIT翻訳をやってみようと思ったとき、「はじめに心に描いていたこと」は、「自分が面白いと感じるITの面白さを翻訳を通じて伝えられる人になりたい!」でした。そして、「専門性を活かして、高収入を得ることができる仕事をしたい!」という思惑もありました。そして、その情熱と一抹の野望と胸に、出産・育児の合間に通信教育をなんとかこなしながら、情報収集をして、翻訳会社に積極的にアプローチしたり、トライアルを受けたりして、晴れて昨年の8月には、IT翻訳者としてデビューを果たしたわけです。

しかし、IT翻訳者としてデビューしたのもつかの間、その数か月後に第2子を妊娠したことが分かりました。

子どもはできれば2人欲しいなと思っていたので、ちょっと自分が考えているタイミングよりは早かったけれど、妊娠できたことは嬉しいことでした。そして、思いのほか早めに2人目を妊娠したことで、将来の見通しが立てやすくなり、本当に自分がやりたい仕事のことを考えてみるきっかけができたのだと思います。

元々、IT翻訳の仕事を選んだのも、子育てと両立できる仕事…として選んだところがあり、はじめは「子育てが落ち着いたら、他のこともやってみたくなるかもな」と思っていたところがあります。ただ、その頃は「子育てが落ち着くのはいつなのか」という点について、検討が付いていないことがあり、なんとなく、はじめは翻訳の仕事を会社に勤めていた年数と同じくらいの6年くらい続けてみようかなぁと思っていたのです。

ただ、実際に子どもを保育園に預けて、IT翻訳という仕事をしてみて、他にもトライアルを受けたり、翻訳の実力を試すためのテスト(や課題)などをやってみて、自分の定義する「成功」、つまり、「自分が面白いと感じるITの面白さを翻訳を通じて伝えられる人になりたい!」と「専門性を活かして、高収入を得ることができる仕事をしたい!」というものが、本当に自分にとっての成功なのかというところにすら疑問をもつようになり、なぜかIT翻訳というものに対する情熱が少しずつ消えていくのを感じました。

それはなぜでしょうか。

ひとつは、自分が今持っている「専門性」はIT翻訳には現時点ではあまり役に立たないと思ったことでしょう。専門性がそこまで高くなくてもIT翻訳業界で活躍されている方はたくさんいます。やはり、「翻訳」という仕事なのですから、「英語力」が基礎にあって、高い英語力を持たれている方が活躍している。自分は、まだそこまで高い英語力があるとは言えず、現時点ではIT翻訳業界で「専門性を活かした仕事」ができるわけではない、ということ。

そして、次に、「翻訳という仕事に対する自分の適性に疑問を感じる」というところ。英語は好きで英語を使った仕事をしたいっていうのはあったけど、特に家にこもることが好きというわけではなく、「子育てと両立するなら家で仕事ができたほうがいいかな」という思いから選んでみた仕事で、はじめは子どもを見ながら翻訳の仕事をする…というイメージがあったけれど、結局、子どもを見ながら仕事なんて集中してできなくて、保育園に預けないと仕事が思うようにできない現実。そして、「子どもを保育園に預けるなら、別に家で仕事してなくてもよくない?」と思ってしまったこと。

そして、最後に、子どもができたことで、「仕事」というものに対する情熱の度合いも、前より少し変化してきたこと。朝起きてから寝るまで、仕事に没頭していたころのように仕事に情熱を燃やすことは今はできない。ある意味、仕事以外のことも考えられるようになったことはよいことかもしれない。限られた時間の中で、自分が情熱を持ってできることはなんなのか。

そんなことを考える、朝8時(6時半くらいからずっとブログ書いてた…)。さ、旦那さまと娘を起こさなきゃ。

P.S. 写真は昨日の娘の様子。娘にこれからどんなことを教えたいかな~と思ったとき、「できるまでやってみる」ってことを教えたいなと思いました。上の写真で、滑り台を上っていたときに滑って登れなくて娘が諦めそうになったところを、「大丈夫!行けるよ!」と声掛けをしたり。そうすると、娘は「ダメだぁ!」とか言いながら滑って落ちながらも、何回もトライして最後まで登ることができたりとか(ちなみに、滑り台には他にお友達がいなかったから逆に登ってもよいと判断)。

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そして、こちらは先日お泊りにきてくれたお友達から譲ってもらったパズル。2歳も半ばになると、こういうこともできるようになるのね。一緒にやったら、娘もけっこう楽しんでやってました。わたしも、パズルはけっこう楽しく一緒にできた。親子で一緒に楽しめる遊びを教えてもらえて、お友達に感謝。これから、娘と一緒に楽しめる遊び、色々見つけていきたいなと思いました。

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