太平洋を渡る小鳥

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友達は一生鳥籠の中で過ごしたいと言った。敢えて贅沢を言えば、一週間に一回本を与えてくれれば充分だと。守られて、囲われて暮らしたいと。世の中の面白いことを鳥籠の中から見ていたいと。わたしは、そんなのは、まっぴらにも程があると思った。わたしがもし一生鳥籠に入れられて生きることになったら、たぶん死んでしまうと思う。つまらな過ぎて、死んでしまう。わたしは鳥籠から世界を見るのではなくて、太平洋を自分で渡りたいと思った。世界をこの目と体で見たいと思った。そして、一緒に世界を見るために飛んでくれる小鳥がもう一羽いれば、もう文句なし。こんなにも違うのね。生きたい生き方が。だけど、わたしはそういう風に違うってことを自由に率直に話す事ができるって、それだけで素敵なことだと思ったの。