ハピネス

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ハピネス。幸せ。そういうことだよね。つまりは、幸せとは何かをこの本では伝えたかったのだろうか。そう、昨日やっと、桐野夏生さんの本、『ハピネス』を読み終えました。白河桃子さんの『格付けし合う女たち』の中で紹介されていて気になって、Amazonでポチって読んでいました。

昨年から、休日の助手席の移動中や、トイレの中や、仕事がない夜、早起きした朝などの隙間時間を利用して読んでいたこの本、それなりに読みやすくて面白かったかな。ただ、たまに文章の中に共感できる言葉があるものの、なぜかそれが浮いている感じがして、それが実感を伴った言葉として書かれていないというか、育児の大変さが表現されていない違和感があったので、読み終えた後、著者の桐野夏生さんは、子育てはしたことがあるのか、なぜこの本を書いたのか、が気になってWikipediaで経歴を確認したり、本が書かれた経緯を調べたりしました。

それで、この本は雑誌「VERY」で連載されていたことが分かり、それでなんとなく合点がいったような気がします。子育ての泥臭さが描かれていないのは、そもそもの読者のターゲット層がセレブママであるからなのかもしれない。Wikipediaには、桐野夏生さんは妊娠した事実が書いてあったので、子どもはいるようだけど、子どもについては何も記載されていない。そして、精力的に執筆活動をしたのが分かる著書の数々が並べられていて、もしかしたら、子どもはいるけど、子育てはあまりしていなかったのかもしれない…とわたしは本を読み終わってから妄想を繰り広げました。

ハピネスか〜。なんで、ハピネスってテーマなんだろ。セレブママ雑誌の対象読者には、ハピネス(幸せ)とは何かという話に興味がある人が多いと想定してのテーマ名なんだろうか。ハピネス、カタカナで書くと、何か浮わついた感じがする。一見カッコよさそうに見えて、中身がない人たちの話…という意味なんだろうか。セレブママたちのハピネスとは。

何はともあれ、Wikipediaによると、このハピネスという本は桐野夏生さんの本の中ではマイナーなほうっぽく、少なくとも代表作ではなさそうなので、いつか時間ができたら、代表作のほうも読んでみたいなと思いました。