にごりえを読んで

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樋口一葉の『にごりえ』。全40ページ程のこの短編小説は、本を読むのが遅いわたしにとっては素敵な長さでした。100年も前に書かれた文章だけあって、言葉がかなり昔風で、分からないところもたくさんありましたが、それを上回る文章の勢いのよさに助けられて、テンポ良く読み終えることが出来ました。読み解けない部分がまだありますので、大きなことは言えませぬが、非常に考えさせられる終わり方をする話でありました。わたくしが、下の記事で「この気持ち分かる!!」と言っていた人がどうなるのか・・・それにわたしは非常に重点を置いて読んでいたのであります。それが、予想外の終わり方でありまして、「え?!まじで?!そうなっちゃうの?!」と。よく、本を読むと話の終わりが見える・・・って人がいますが、わたしは本を読む絶対数が少なかったりというのもありまして、今回も話の終わりを見ることができず、ビックリした次第でございます。そして、「楽しければ、それだけでいいじゃない。それ以上に何が必要なの」と言っていた自分に対して、少々の不安を抱きました。やはり、楽しければそれでいいわけにはいかないのです。特に恋愛に関しては。世の中では楽しければそれでいいじゃないという恋愛がはびこっているようにも思えますが、決して楽しいだけではダメです。あらゆる思いが絡み合っているのです、この世の中は。ただ、楽しいから、それだけでは済まされない。さもなければ、きっと痛い目にあうぞ!!そんな風に思いました。

と、こんな感想文を書いてみて、自分って、絶対この本をきちんと読み込めてない、と確信しました。絶対、ポイントずれてる、と思いました。でも、ポイントはずれていても、わたしの感想は感想。いいんです、それで。だって、ここはわたしの自由な場所なんだから。

とはいえ、もっと、まともな感想文が書けたらいいのになと思いました・・・ドンマイ自分。