父からの授かり本、『人は仕事で磨かれる』を読んで。

父からの授かり本、『人は仕事で磨かれる』を読んで。

記憶も定かではないのですが、わたしが大学を卒業して就職したころに、父親がわたしに渡してくれた本のひとつが『人は仕事で磨かれる』という伊藤忠商事の元社長、丹羽宇一郎さんの本でした。

あれから、15年後の今、やっとこの本を読み終えました。

いつか読もういつか読もうと思いながら本棚にあることだけは覚えていて、なかなか読む機会が訪れず、やっと今、読み終えて、思ったこと。

この本は伊藤忠商事の社長にまでなった人の率直な考え方や感じ方が書かれていて、最初から最後まで、内容の詰まったよい本であったなと。

富や名声を人は羨む生き物であるからこそ、そうではない、もっと純粋な何か、に動かされてやる仕事が自分の成長にもなるし、価値があるものとして残るように感じました。

大学を卒業後、人に認められたくて苦しんだ日々もわたしにはありますが、結局のところ、仕事は人に認められることではなくて、人が助かると思うことをすることだと書いてあったくだりは、本当にそうだなと思ったし、この境地に早くいけたらよかったなと。とはいえ、若い頃に読んだら響かなかった気もするけれど。

いっぱい勉強して大学に行って就職して直面するのは、「自分はそんなにすごくない」という現実。

自分がすごいかどうかじゃなくて、人のために、人が困っていることに対して、どれだけ自分が力を尽くせるか。かつ、単なる奉仕活動ではなくて、その結果として、お金を生み出す事業にすることができるか。

これって、きっといい大学やいい企業に行くことよりも、ずっと難しくて、やりがいのあることで、それを見つけることができるかどうかが、仕事人生において、すごく重要なことなように思いました。

特に子育て世代は、会社の仕事だけじゃなくて、子育てという仕事もあるから、事は複雑になって、一筋縄ではいかないことだらけだけど。

そういう難題も含めて自分の人生だから、この本で学んだ考え方などを参考に、仕事を通して自分を磨いて人生を切り開いていきたい。

あ、あと、読書はやはり色々な意味でよさそうだなとも思いました〜。丹羽さんの幼少の頃の読書好きが、クリーン&オネスト&ビューティーな考え方を作ったんだろうなぁと。

子どもにも本をいっぱい読んでもらいたいけど、どうしたらいいのかなぁ〜