夢が叶った日

夢が叶った日

子どもの頃に大人になったら何になりたいかと聞かれたら、先生だと答えていた。でも、なんの先生なのかはわからなかったし、大人になるにつれて夢の形も変化して、少なくとも自分がなりたいのは学校の先生ではないとも思っていた。

結局、教職も取らず、就職した会社でトレーニング講師にもならず、好きなことを追いかけてきたわけだけど、何の因果か、今の会社で社外向けのトレーニング講師をすることになった。

その日は朝10時から18時まで、昼休み1時間はありつつも、ぶっ通しで講義やハンズオンをやったあと、子どもたちの夕飯を作ってから、会社を辞めていく人たちのフェアウェルパーティに出かけた。

自然な流れでのトレーニング講師だったし、これがメイン業務というわけでもなかったりするわけなのだけど、ある意味、小さな頃からの夢だった、「先生」デビューの日だったとも言えると思ったら、不思議な気持ちだった。

先生とトレーニング講師ってちょっと違うかもだけど、外資のコンサルタントって、そんなもんだよなーとも思う。日本で言う、「コンサル」って、なんか怖いイメージだけど、そもそも、英語のconsultingという言葉自体が、「相談」だし、「なんでも相談できる先生」みたいな位置付けの先生なのかコンサルタントなのかの、自分の今の仕事は、けっこう自分の中では夢が叶った感じはある気がしている。

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