今年を振り返って、膿を出す。

朝に親戚などへの贈り物配送をして、それから長女の水泳記録会の見学をしつつ、家で待っていた次女を迎えに行って、長女の水泳帰りを待つ今。

今思うのは、子どもに何ができるのかということ。そして、年末年始の準備のことなど。

今年を振り返ると、やはり、転職は自分の中では大きな出来事だっただろう。タイミングは、自分が想定していたよりも2年くらい早かった気がするけど、年齢的にも30代で転職できたのはよかったのかもしれない。

個人的には、仕事の大変さは、フリーランスの時の方が大変だし、派遣社員の頃と対して変わらないか、むしろやりやすくなったくらいだけれど、外側から見ると、正社員であるということ自体にステータスがついた気はする。

ステータスのために仕事はしていないが、結局のところステータスはついて回るので、自分のやっていることが正当に評価されない色眼鏡を通して見られるよりは、正社員の方が気持ちが楽だし、自分がやってることを主張する必要がないのは助かる。

ただ、自分含め、色眼鏡で見てしまうのは人間のサガであり、それを、わたしは許さねばならない。

思うに、わたしはそのステータスという色眼鏡をずっと否定してきた。

それは、わたしの母親が、自分のステータスのためにわたしに学歴をつけたのではと思えていたし、その色眼鏡によってわたしの結婚も判断されて酷い扱いを受けたような気がしたし、ことあるごとに色々な人から色眼鏡で見られることに心底ウンザリしていたし、とにかく、ステータスという色眼鏡が大嫌いだったのだ。

人に褒められるために頑張って何の意味があるのか？

自分が良いと思うことを信じずに、人からの賞賛を得て、何が嬉しいのか？

そんなステータスの色眼鏡に関する嫌悪感が常にあったわけなのだけど、転職して気づいたのは、自分の手で苦労して勝ち取ったステータスは、普通に嬉しいということだ。

つまり、自分が良いと思うことをやって、人から褒められたなら、それは嬉しいのだ。

やっと、自分の価値観と周りの価値観のズレが解消されたか、少なくなった感覚である。

親からの価値観を否定してきて何年経っただろう。

いや、まだ否定しているかもしれないし、価値観が完全に一致することはないのかもしれないけれど、それでも、わたしは、わたしのやり方で、自分が納得がいくステータスを勝ち取ったから、今なら素直になれる気がする。

他の人の価値観を頭ごなしに否定せずに、そういう価値観もあるよね、と少しは言える気がする。

それは、やっと、自分の価値観に自信が持てるようになってきたからなのかもしれない。

ここまできてやっと３９歳。

それでも、まだ伝わらないことが沢山ある。誤解も沢山ある。

どうすればいいのかは、やはり自分で解決策を見つけていくしかない。

そして、新たな問題として、母親としてはなぜか子どもにステータスを求めてしまいそうになる不思議がある。

自分に求められた時は大嫌いだったものを子どもに求めようとする不思議。

これは、なんという心の働きなのか、謎が解けない。