妹と母と私。
わたしには7歳下の妹がいる。子どもの頃は7歳も歳が離れていると話題がかぶることが少なく、仲が悪かったわけでもなかったけど、特に仲がいいわけではなかったと思う。
わたしと母親の仲が悪くなったときも、妹はわたしにも気を遣ってくれたけど、母にも気を遣っており、どちらの味方というわけではなかったし、わたしは母との仲を取り持ってくれたらいいのにという、勝手な不満を抱いたこともあると思う。
でも大人になって、お互いに子どもができて、共通の話題ができるようになったら、妹から話しかけてくれることが多くなり、わたしとしては、とても嬉しい変化が起こった。
母とは上手くいかなくても、妹と仲良くできるなら、少しはわたしも報われる。
そんなにわたしが悪い人間じゃないんだと、思える。
母との仲が上手くいかない時は、自分は悪い人間なんだと思っていたし、どうして自分が悪い人間に生まれてきたのかわからず、途方に暮れていた。
近い人と仲が上手くいかないとき、人間相性もあるから自分だけが悪いわけじゃない、とは思えないものだ。
上手くいかないと、自分に原因があるんじゃないかと不安にになるし、自分のことも嫌になるし、でも一方でその原因がわからないし、の悪循環に陥るんだ。
そんなとき、上手くいかない関係とは別軸の人間関係が上手くいくと、自分が悪いだけじゃないと思えるのは、いいことなのか、悪いことなのか。
もちろん、自分のことをしっかり考えて、自分の悪いところは直すべきだと思う。
でも、きっと、悪いところを直すだけじゃなくて、自身をもっと広い視野で客観的に捉えて、周りの状況も把握しながらうまく対応できる力をつけていくことが、大切なんじゃないかと最近思えてきている。
これは、自分が悪い人間だと思っていた時代から考えると、それなりに大きな変化だと思う。
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