父のフィリピンへの旅立ちにも行けず。
- 2011.06.22
- 日々の徒然
父がフィリピンに単身赴任することになった。もう少しで定年という歳での旅立ちだ。それは、見送りにいきたいと思うだろう。それがだ。あたしは飛行場に入ることを許されない。
それで思い出した。昔、家族の中にいても寂しさを覚えていたことを。
不思議なもので、家族と仲良く話せているときでさえ、「あー仲良く話せてよかった」と思ったものだった。気がつくとひとりで部屋から家族の笑い声を聞くことがあって、そんなとき、孤独を感じることがあった。
誰でもあることなのかもしれない。
でも、今の家族に会えない状態を説明するのに、そんな過去を思い出したって話。
例えばわたし自身の問題だったとしても、わたしは、わたしをどうしたらいいのか分からない。
わたしにはわたしの生き方がある。
ただ、それを貫こうとすると孤独になるのか。
自己中は孤独になる…ただそれだけのことなのか。
無性に怒りがこみ上げてくる。
父の飛行機の見送りくらい行かせてくれ。
あんたが体調悪くなろうが、そんなの知ったこっちゃないわ!
そう思うが、他の家族に迷惑をかけるのも悪いので、見送りにはいかないことにした。
わたしみたいな人生は、お腹の中の赤ちゃんには送ってもらいたくない。
そう、切実に思います。
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Author:なっち。 投稿一覧
育児と仕事の両立を追求してきた、中1・小4姉妹の母です。やっと子どもたちが自立し始めて、お仕事にも気合いが入る日々。気ままブロガーですが、毎日更新中。エッセイが好きで、日々の大切な一コマをつれづれと綴っています。
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