『論語と算盤』からお金との付き合い方を学ぶ。

『論語と算盤』からお金との付き合い方を学ぶ。

小学校の読書サークルからのお手紙でオススメ図書が紹介されており、その中に渋沢栄一の『論語と算盤』という本がありました。

以前、お友達ママに、この本がオススメ図書になった経緯の話を聞いており、面白そうだと思ったのもあって、読んでみたいなと思っていました。

どんな本なのかなと思い少し冒頭を読んでみるに、今の資本主義の世界を築く一端を担った、実業家の話らしい。

わたしは常日頃から、この「お金がある人がエライ」みたいな雰囲気がある資本主義の世界観があまり好きではないので、この世界観はどうやって作られたのか、そして、その世界観の中でどう生きるのが正解なのか、知りたくて、この本を今、読んでいます。

まだ半分くらいまでしか読んでいないけれど、この本は、つまりは、「なんでもバランスが大切」ということを言っている模様。

つまりは、理想を掲げるだけでもだめだし、現実を見過ぎて世俗的になってもダメ、みたいな。

しかし読み進めていると、「道徳」なんて言葉も出てきて、今の、物理的な豊かさに重きを置く世界には馴染みにくい言葉も出てくるので、やはり、現代は物質的な豊かさの方に傾きがちな世界ではあるんだろうなと。

心の大切さを語る言葉が、少ないよね、と。

でも、Twitterとか見てると、その辺の深い道徳心を垣間見るツイートが拡散されてたりもして、実は、人間はそういうことが必要なんだってことも、人間自身が気づいている、気はするけれど。

他の人のブログも心の大切さを語るブログがけっこう面白かったりする。

物質的な豊かさも、心の豊かさも、つまりはバランスなのかな。

ちなみに、半分まで読んで、一番わたしが心に残ったのは、この言葉です。

大切にするという意味を間違って解釈し、ひたすらケチに徹してしまう

たまに、「お金をかければいいってもんじゃないよね」と思い、ケチる自分を見つけて、自分が恥ずかしくなるときもあり、お金を大切にするって難しいなと。

かと言って、ものすごい節約家というわけでもないんですが。。

とりあえず、『論語と算盤』けっこう面白いです。あと半分、楽しみに読みます。

追記(8/9):ワクチン2回目接種後、夜中に目が覚めて一気にこの本を読みました。資本主義は、お金の欲望との中庸による幸せを探る世界だと感じました。渋沢栄一さんは100年も前に生きた人ですが、彼が感じていた資本主義の課題は今も残っており、逆に変わっていないと感じました。お金第一の世界の中で、いかに、道徳心を忘れずに生きていくかは、個人の判断にゆだねられる時代なのかもしません。いかに、大切なものを見失わずに生きていくか、それは、個人の責任の時代、という。ただ、残念ながら、渋沢栄一さんは女関係はだらしなかったという事実を知り、一気に興ざめした感はあります。いくら素晴らしいことを言っても、行動が伴わない人の言葉は、宙に浮いてしまう感はあると、個人的に感じました。


現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

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