AI翻訳なしじゃ無理よ。
今のお仕事で、英訳のお仕事がたんまりきたのだけど、会社で使える翻訳サービス(裏側はAI翻訳だと思われる)を使って翻訳したものをポストエディットする形で進めている。
とてもじゃないけど、一から自分で全部翻訳するとか、現実的じゃなさすぎる。
生粋の翻訳者だって、誰かに下訳をやってもらうことはあるだろうし、その誰かが、人か、AIかなだけで、かつ、人よりAIのほうがめちゃくちゃ高速にそれなりの表現を提案してくれるとなったら、AI翻訳を使わない手はないよねっていう。
いちいち、普通はこの場合どんな単語使うんだろ?とか言って、単語を調べる時間なんて全くないし(ここ、自分の英語力の問題)、翻訳サービスで少しでも英語表記に機械的に直しておいてもらいたいし、それをレビューするだけでも、相当な時間がかかるのに、これを一からって、無理だなぁと。
ただ、AI翻訳の提案に同意できない場合っていうのがあって、この辺は技術翻訳者としての日頃から鍛錬すべきセンスの部分かなと思う。
技術用語は、一般的な表現とは違う感覚で言葉を選ばなければならず、最先端の技術であればあるほど、AI翻訳では手が届かない領域になる。
AI翻訳って、過去のベストな言葉のデータベースからの組み合わせやからね。
そういう意味では、優秀な技術者が近くにいる環境でまだ定着していない英訳表現について相談できるというのは、社内翻訳のいいところかもしれない。
未来を紡ぐのは、人間なんや、と偉そうに言ってみる。
いやいや、ほんと、AI翻訳なしでは業務が回りませんので、ありがたく利用させていただく次第です。
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Author:なっち。 投稿一覧
育児と仕事の両立を追求してきた、中1・小4姉妹の母です。やっと子どもたちが自立し始めて、お仕事にも気合いが入る日々。気ままブロガーですが、毎日更新中。エッセイが好きで、日々の大切な一コマをつれづれと綴っています。