骨をダイヤモンドにしてください。
最近、とある人にこんなことを聞いた。お墓を立てる代わりに、骨をダイヤモンドしてくれる、そんなビジネスがあるんだって。よく、自分の骨は海に流してください・・・って話は聞くけれど、骨をダイヤモンドにしてください・・・という話は、初めて聞いた。
その人は、自分のお墓はいらないから、ダイヤモンドにしてほしいと言う。
きっと、これから、そういう時代がくる、と言う。
その人に、ダイヤモンドはお墓に比べてなくなりやすいよね、って言ったら、そうそう、それも考えたんだけど、そのときはそのとき、地球のどこかにいるわけだから心配することないって。自然から生まれて、自然に戻れることが本来のあるべき姿だって。
その話を聞いたとき、わたしは、確かに、ダイヤモンドになるっていうのは、いいアイディアだな、と思った。
ダイヤモンドにいつかなるのなら、この人生を、どう生きてもよいではないかと思う。好きなように生きて、好きなように死んでいく。そして、死んだらダイヤモンドになる。それだけで、よいじゃないか、他に何を考える必要があろうか、と思う。
けれど、実際の自分の人生を考えると、あとでダイヤモンドになるとかならないとか、そんなことは関係なしに、色々な価値観の狭間で、もがいていたりする。いつかダイヤモンドになれるなら、そんな価値観とかそういうことで、悩まなくてもいいのにね。
どうしてかな。
どうして、人は、いや、わたしは、そういう風にしか生きられないんだろう。何かにつまづき、何かに戸惑い、何かに何かを阻まれて、完全に自由には生きられないんだ。
ああ、ダイヤモンドになるまでの道のりは、長いんだ。ほんと。
-
前の記事
コンピュータの仕組みの謎解き 2007.10.12
-
次の記事
Sum41のアルバムを聴きながら 2007.10.20
Author:なっち。 投稿一覧
育児と仕事の両立を追求してきた、中1・小4姉妹の母です。やっと子どもたちが自立し始めて、お仕事にも気合いが入る日々。気ままブロガーですが、毎日更新中。エッセイが好きで、日々の大切な一コマをつれづれと綴っています。
コメントを書く