自戒

NO IMAGE

今わたしに必要なのは、「自戒」なような気がしている。一昔前より、生活に余裕が出てきたことで、気持ちが浮かれているような気がするのだ。つまりは、出てきた時間や心の余裕を、さらなる挑戦のための時間や心持ちに変換する。そういうことが必要なのではないかと思う。一時期は、IT翻訳者としての素質がないような気がして、辞めることばかりを考えていた時期もあった。今でも、自分は翻訳者としての素質がない気がするときもある。けれど、なぜだか目の前には翻訳のお仕事がある。それならば、今目の前にあることに一生懸命になる、それしかないのではないか。昔はよく母親に言われていたものだった。「何でも真剣にやると面白くなってくるよ」と。そして、学生時代のわたしは勉強がどうやって社会に役立つのかその時点では理解できなかったけれど、その母の言葉を信じて真剣に勉強に取り組み、勉強以外の部活などにも真剣に取り組み、その言葉が正しいことを感じてきた。つまりは、そういうことだ。今目の前のことを一生懸命やる。それが、必要なのだと思う。しかし、わたしは結局のところ、母の言葉を信じているところがあると思うのだが、なぜ母はわたしを突き放すのだろうか。それだけが、未だに残る、苦しみや悲しみを伴うわたしの人生の謎である。いくら幸せな人生を望んでも、完璧な幸せなどないということなのかもしれない。