幸福は幸福を呼ぶ
- 2006.03.30
- 日々の徒然
桜は日本人の心だ、なんてよく聞きますが、やっとその意味が薄々分かり始めた今日この頃、みなさまはどんな春の桜の思い出を作っていることでしょうか。
22年間生きてくれば、ほんの少しでも桜という花に関するエピソードがいくつか心の中に積もっているものですね。春を目の前にすれば、ブログの背景だって桜に変えたくなる。桜以外は考えられない。春らしいピンクな華やかなデザインがいい・・・と思えば、桜以外他になにがあろうかと思う。
そんな今日は、やはり桜を愛したと思われる日本人作家、宇野千代の本を読んだって話です[emoji:e-235]
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このブログを読んでくださっている方は宇野千代という作家をご存知でしょうか。わたしはこの作家の存在をかなり前から知っていまして、母が”これは宇野千代の本よ”と彼女の名前を言いながらリビングの本棚の中に彼女の本を置いていたから、宇野千代の本というのは、結構身近な本でありました。
そうはいいながらも、うちにあった宇野千代の本はエッセイだったので、小説のように楽しめるものでもなく、とても年配の着物の似合う一人の女性が書いた本なのだなぁ…『幸福を知る才能』かぁ、(ぱらぱら本をめくって)ふむふむ、なるほどね。ふむふむ。自分が幸福であるかどうかというのは、考え方次第なのね、そうかぁ。ふぅ~…む。と、そんな感じで、そこまでの思い入れはなかったのです。
それが、22歳という年になって、また宇野千代さんの本を読む機会が訪れました。なぜか、ひどく落ち込んだ気分になった3月のある日、駅の中の本屋さんで見つけた本が『幸福は幸福を呼ぶ』でした。こうやって題名を書くと、なんだか恥ずかしい気がするのですが、どうやったって自分で自分を立ち直らせる考え方が思いつかないというときは、本を読むと何か新しいヒントがもらえることが多いのです。
そうしてわたしの手に入った『幸福は幸福を呼ぶ』という本は、時間をかけて読まれました。買ったその日に夢中で途中まで読まれ、ときに忘れられ、また思い出され、また夢中で読まれ、そして今日読み終わったので御座います。
私はおかしいほど桜の花びらの形が好きである。あんなに美しい、単純明快な形のものが、風に舞い、そして地面の上に散り敷くその一瞬の有様の美しさ。私のこれまでに作った桜の模様の訪問着は、一体、何枚くらいあるだろうか。
これは、今回わたしが読んだ『幸福は幸福を呼ぶ』の中の宇野千代さんの桜に関する数行です。わたしはこの数行を読んだとき、この宇野千代さんというのは、桜という花を、心から愛していたんだな…と思ったんです。宇野千代さんの目に桜という花はこんな風に美しく映っていたんだなと感じたのです。それに宇野千代さんの本の表紙は、美しい桜の花が彩っていることが多い。そんなことから、宇野千代さんという作家は、桜を愛していたんだなと感じました。
それにしても、この本を読んでわたしが強く思ったことは、自分の言葉で語れる人間になりたいということです。『幸福は幸福を呼ぶ』、そう題名に記されたこの本は、『宇野千代さんの言葉』の結晶でした。彼女自身も、あとがきで「私はいま、とてもおかしなことをしている。この本の、七章に分かれている、六十項目を、ちらちら見ているのであるが、何とそれは愉しい、自分に見馴れた言葉ばかりで、充たされていることであろう。」とおっしゃっていたように、この本の中の言葉は宇野千代さんが生きていく中で手に入れた言葉そのものだと、読んでいて感じました。
自分の言葉で自分を語れるということは、自分が自分であるために必要なことであるし、更には自分という人間が他の人に何かを語りかけようとするときにも、非常に重要なことだと思うのです。自分の心からの言葉があるから、相手の心に言葉が届く。宇野千代さんの心からの言葉であるから、この本の言葉はわたしの心に響いた。そう思うのです。
エッセイの中の宇野千代さんの言葉と言うのは、とてもポジティブで前向きです。そして、それが小気味よく、多くの読者を得ている所以でもあると思うのですが、一つわたしが思っていたのは、なぜ彼女はそこまでポジティブで前向きなのか…ということでした。ただポジティブであったり前向きであったりするだけでは、説得力がない。単にポジティブであったり前向きであるだけの文章は、心には響かない。
けれど、エッセイを読んでいくうちに、彼女のポジティブであったり、前向きである理由と言うのが、自ずから分かってきたのです。その理由と言うのは、ここに書くと長くなりそうなので書けませんが、簡単に言えば、それは彼女の生き方から、自然に出てきたポジティブで前向きな文章だったのです。その文章は、わたしの気持ちを明るくさせてくれました。だから、わたしは、「いいなぁ、わたしもこんな文章が書ける人間になりたいわ~」と思ったのでした。
あぁ、ちょっとまとまりないけど、そんな感じです。
以上、宇野千代さんの『幸福は幸福を呼ぶ』の感想でした[emoji:e-122]
この文章は、実は昨日書いたものなんだけど、なんていうか、文章!!って感じで、読みにくい気がします。無駄な文も多い感じがするしね。色々詰め込みすぎた感があります。
ちょっと、昨日の時点ではイマイチだなぁと思って公開するのをやめたけど、せっかくだから、公開しておこうという気になりました。いつか消されるかもしれませんが。
ところで、最近ちょっと卒業旅行のエジプト・ギリシャ・トルコ旅行の写真を整理してブログに載せようかと思っているんですが、それにしても骨が折れる作業であることに気付きました。結構、たくさん写真撮ったんだなぁと思いまして。一緒に旅行した友達の写真もいいのがたくさんあって、こりゃ、めちゃくちゃ長い旅行記になりそうだ・・・なんて思いまして。
でも、とにかくブログには必ずこの卒業旅行のことは載せたいと思っておりますのですが、まだまだ待って下さい。(待っている人がいたらありがとうございます。そしてごめんなさい)
以上、3月30日でした。
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