上海旅行記【最終日】
こうして、楽しみにしていた上海旅行の最終日を迎えた。オークラガーデンホテル上海の朝ごはんも、これで最後だ。
洋食、日本食、中華と揃ったバイキング形式の朝食。旦那さまからの口コミ情報ではあまり期待しないほうがいい感じだったので、期待していなかったのもあり、期待以上の朝食を食べることができた。ラーメンというコーナーがあり、3日目の朝はそれを食べたら日本のラーメンとは違ったけれど醤油味で美味しかったので、最終日もそれを作って取った。中国という未知の世界で、やはり日本語が通じる環境というのは、ほんとうに安心できてよかった。やはり、自分は日本人なんだと感じたものである。
そして、空港まで行くのに、旦那さまはまたリニアモーターカーに乗りたいと言って、リニアモーターカーの駅までホテルからのタクシーに乗った。
この旅では、タクシーの助手席に乗るのはわたしだった。チャンスがあれば英語をしゃべりたいというものあるし(ほんとは中国語が話せたらもっとよかったと思う)、何よりも、この旅で一番楽天的に楽しんでいたのは、わたしだったからだとも思う。旦那さまは、終始心配や不安を抱えていたようだ。タクシーから見えるみたことがない植物も写真を撮った。最後まで、目にするもの何もかもが新鮮で発見の連続だった。
旦那さまは、最後もリニアモーターカーの写真を撮っていた。昼間は最高時速430kmを体験できるとガイドブックに書いてあるのを旦那さまがチェックしており、帰りはその最高時速を体験した。そして、空港直結の駅につき、わたしはコンビニでライチ味の紅茶を買った。旦那さまは、検閲で引っかかるんじゃないかと心配していたが、わたしは「やってみなきゃわかんないじゃん!ほら、看板にもダメって書いてないし」と言って、結局、検閲に引っかかって、ライチ味の紅茶はあえなく没収されて、空港の出発ロビーへ。多くの人の助けがなければ、この旅はこんなにも安全に楽しくならなかったと思う。
自分の楽天的で無頓着、非常識なところも、確かに実感した。
それでも、未知の世界に足を踏み入れられたことが、単純にとても楽しかった。
上海、それは中国の中でも富裕層が暮らす街なんだろうなと思った。「さすが中国」「綺麗」という言葉をなんかいこの旅で使ったことだろう。
上海には、外車がいっぱい走っていた。むしろ、高級車しか走っていない。タクシーですら、フォルクスワーゲンだ。でも、一旦タクシーに乗ってみると、いつの時代のフォルクスワーゲンなのだろうというくらい、古い。
光り輝く上海の街で走る古いフォルクスワーゲンのタクシー。それは、上海という街がどういう場所なのかを象徴するようだ。
なにはともあれ、無事、家族全員で日本に帰って来れて良かった。
はじめての子連れでの海外旅行、どうなることかと思ったけれど、想像以上に楽しかったし、色々収穫があった。
人生最初で最後の上海だと思っていたけれど、また上海に行きたくなってしまった。
そんな、子連れ上海旅行の最終日。
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