働くママ、はからずも始動。

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うちの子と戯れつつ、うちの子の気を紛らわしながら通信教育で翻訳の勉強を続ける日々を楽しみながらも、産業翻訳家になる夢が本当に実現するのか不安を感じていました。当初立てていた子育てをしながら在宅で翻訳の仕事をして働き始めるという予定も、はじめてのトライアルに不合格だったことでまた不可能になり、これからどうしようと考える日々でした。

そんな中、翻訳会社の方に他の職種についても話を伺わせてもらえることになりました。わたしの希望も聞いてくれるとおっしゃってくれていたので、自分はどんなステップで産業翻訳家になりたいかを考えていました。そして、将来在宅で仕事をするためにまずはオンサイト翻訳を週1〜2日やっている人もいるという話も聞いていたので、週1〜2日くらいならうちの子を保育園に預けてオンサイト翻訳をやったほうが、実践的な翻訳の勉強ができるんじゃないかと考えて始めまして。

早速、今度引っ越す先の保育園状況を調べてみたりして、0歳からならけっこう空きもあることが分かり、オンサイト翻訳を週に1〜2回やる方向でがんばってみようかという気になってきました。ただ、少し気になるのは、生後4ヶ月になるうちの子のこと。保育園に預けるのはちょっと早すぎやしないだろうか…

20120516-093829.jpgオンサイトに心が傾きつつあった迷いの中、近所のお気に入りの美容院に行きました。いつも髪を切ってもらっている女性の美容師さん。たわいもない話に花を咲かせつつ、お仕事の話もしてみました。そうしますと、「子供の成長ってほんとに早いよ。そんなに急いで働きに出ることないんじゃない?働くママも1年はきちんと休みをとってから働きに出てるよ。旦那さんともよく話し合ってみたら。」と…。

そうだよねぇ…やっぱ、そうだよねぇ…オンサイトはちょっと早いよねぇ…働きに出たい!そんな自分の思いだけで、こんな小さなうちの子のこと、わたし、きちんと考えてなかったのかな…反省。。

20120516-094248.jpgそんな折に、小学校からお付き合いしているお友達が家に遊びにきてくれました。その友達もお仕事を辞めて、新しいお仕事を探して、ついにお仕事が決まったとのこと。前の職種とは全然違う職種への転向。以前からやってみたかった業界のお仕事で、何社も何社も受けて、いろいろなドラマがあり、希望のお仕事をゲットしたという話でした。感動しました。それ以外にもいっぱいいい話を聞いて。

そして、話の最後に、オンサイトで週1~2回働きにでることについても聞いてみました。そうしましたら、「今はスキルアップに専念したほうがいいんじゃないかな。今、外に出て仕事を始めちゃったら、またすごく忙しくなって余裕がなくなっちゃうよ。そうしたら、きっと親御さんとの時間も作れなくなったりして、もしかしたらのチャンスも逃しちゃうよ。」と。さ…さすが…長年の付き合い…わたしのことをよく分かっていらっしゃる。。そうなんです、わたし、親とも長らく喧嘩中なので、子供ができたことをきっかけに仲直りができるかもしれないと、チャンスを一応伺っているんでした(気長な感じで)。

よし。決めた。オンサイトで働くのはやめよう。でも、もしかしたら、在宅でできる翻訳関連のお仕事もあるかもしれないから、話を聞きに行ったときに、何かわたしにできることはないか聞いてみよう。

そんな感じで、名刺を旦那さまに手伝ってもらいながら作って、前夜は旦那さまと今後の方針についても話し合い、当日はばっちりメイクして、スーツ着て、一応わたしは何者なのかを知ってもらい安心してもらうために履歴書を手書きで何度も書き直し、旦那さまにうちの子預けて、翻訳会社のご担当者様との打合せに臨みました。

そうしましたら、意外も意外。トライアルの結果は日本語・英語力に至らないところがあり不合格だったけど、翻訳物自体は丁寧に作業してあったと、ある程度の評価をしてもらうことができました。使える翻訳者を育てたいという会社と、翻訳に関することならなんでもいいからお仕事しながら学びたいという翻訳者志望の個人の、お互いのニーズがマッチしまして、在宅で翻訳周りのお仕事をさせてもらえることになりました。

赤ちゃんがいるので、一日数時間程度でできるお仕事(テキストおこしとか)をこれからやらせてもらいまっす(はじめはお勉強で)。

そうそう、うちの子、最近お母さんが分かるようになったみたいで、わたしがいないと大泣きすることが多くなってきました。旦那さまに預けて打合せにいったときも、一番の難関と思われた予防接種のときは静かにしていたんだけど、家に帰ったらガン泣きが止まらず大変だったらしい。わたしが打合せから帰ってきたら、ふたりとも疲れて寝てる状態だったし。

やっぱ、オンサイトは早すぎだね。よかった、在宅でできる仕事が見つかって。

それにしても今回のことで、いろいろ考えて感じたのは、女性が働くってすごく難しいんだなぁということ。専業主婦だったうちの母親が、外に働きに出なかったのにも色々な理由があったんだろうな…と思いました。友達と話していても、女性の生き方は本当に様々。みんな、何かしら自分なりのしあわせを見つけながら生きているんだろうな~なんて思いました。

あと、わたしは人に恵まれているなぁとも。

さて、これからは、娘には愛情を注ぎつつ、わたしの夢に協力し、一家の大黒柱をしてくれている旦那さまには絶大なる感謝を捧げまして、働くママとしての新しいスタートです!

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