日々の徒然

わたしが会社を辞めた理由

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なんで急にそんなタイトルの投稿をしようと思ったのか、分からない。このブログでも、何度もしつこくネチネチと出てくる会社を辞めた理由。簡単に言えば、理由はひとつではなくてすごく複雑だということなのだけど、誰かに会社を辞めた理由を話そうとして、何か理由をつけて説明すると、いつも複数あるうちの少数の理由を説明することになるので、説明したあとで、『でもそれだけじゃないんだよね、ほんとうは、こういう理由もあったんだよなぁ…』とか、心の中で言い訳をしている自分がいる。会社を辞めた理由、それはもちろん、書類などにも書いたように、出産・育児のため、というひとつの理由もある。でも、こうやっていま翻訳の仕事を求めているように、新しい仕事を探すため、という理由もある。そもそも、会社にいた頃から、子どもが生まれたら辞めようと思っていたのもある。なんで子どもが生まれたら辞めようと思っていたのかイマイチ自分でもよく分からないが、母親から子どもはすごく可愛いから会社は辞めた方がいいと言われていたものあるかもしれないし(わたしはそれに反発して働きたいんだ!と言っていたけれど)、子育てしながらできる仕事を新しく探したいと思っていたところもあるだろう。

しかしながら、はじめから「子どもを産んで辞めよう!」と思いながら会社で働いていたわけではない。会社で働いていた頃は、子どもは生まれるかもしれないけれど、生まれないかもしれない、結婚するまでは子どもが産まれるとかそんなの考えられなかったし、結婚したあとも、子どもねぇ…と実感が沸かなかった。会社で働いていた頃は、むしろ、わたしは仕事人間で、旦那さまよりも仕事!って感じだった。仕事を通して、何か自分がいままでやってきたことを形にしたかったし、仕事自体も面白かったし、やってみたいことも色々あった。もちろん、人間関係に悩んだり腹が立ったりすることはけっこうあったけれど、仕事が面白いということに変わりはなかった。

それなのに、なぜ、わたしは会社を辞めたのか。

先に述べたように、かなり昔から子どもが産まれたら辞めようと思っていたこともひとつの理由だけど、やはり、それだけではない。

わたしは会社にいた頃、オープンソースソフトウェア(OSS)というソースコードがインターネット上で公開されているソフトウェアをサービスにする部署にいた。なんだかんだ言って、3年くらいその部署にいただろうか。それまでもOSSのサービスは社内にはあったようだが、新しく新規にOSSのサービスを立ち上げるところから携わらせてもらった。何か新しいことをするというのは、ワクワクするものである。技術力も素晴らしく、ビジネスとしても造詣のある先輩に恵まれて、仕事は面白かった。

OSSって何が面白いのか、いまだうまく説明することはできないのだけれど、どうにか説明してみるならば、そこには「ものづくり精神」があるからかもしれない。世の中には、素晴らしい技術が溢れて、素晴らしい製品も数えきれないほどあるけれど、意外とそれを使う側からすると、「ただ出来あいのものを利用している」だけにすぎない場合も多い。けれど、OSSというのは、自分のやりたいように変更することができる。もちろん、それには技術力が必要だが、どうにか自分がやりたいことをITを使って実現する…という思考回路の中に、ITの面白さがあると思うのだ。

OSSはコンピュータに使われるのではない、コンピュータを使うのだ。

とカッコよく言ってみたつもりだが、その面白さはきっと、やっている人にしかわからないんだろうなとも思う。わたしもOSSの面白さが全部わかっているわけではない。技術力もそこまでないし、OSSの面白さを全て享受できるような力もなかった。

でもやるからには、OSSサービスを大きくしたかった。

しかし、壁にぶつかった。

OSSのサービスとはなんぞや?OSSは勝手に使いたい人が好きなように使えばいいのではないか?

もちろん、OSSを使いたくても使えない人はOSSを使うことをサポートしてくれる人を求めているかもしれなかったが、そもそも、OSSが使えない人は、出来あいの製品を使えばいいのではないか??

そもそも、OSSをビジネスにするということは、どういうことなのか?ビジネスになるのか??ビジネスにするべきものなのか??

そういう疑問を抱えながらも、日々、業務は波のように押し寄せてくる。いや、たしかにビジネスにはなっていた。しかし、割に合わないことが多かった。たしかに面白いし、夜まで働いても面白さゆえに疲れない気がしたこともあったけれど、確実に体は壊れがちだったし、ものすごく頑張ったからといって利益がガッポンガッポン入ってくるわけでもない。企業なんて所詮売上高を見てなんぼなので、わたしの頑張りなんて、どうでもいいのだ。わたしが夜中遅くまでサービス拡大のためにいろいろ準備したり、お客様の要望を満たすために資料を作ったり、、、そんなことはどうでもいいのだ。

けっきょく、わたしの仕事のやり方が悪かったんだろうな、とも思う。

もっと要領よく仕事をやれていたら、会社なんて育児休暇もあるし、短時間勤務もあるんだから、子育てと一緒に両立できたのかもしれない。

だけど、わたしは、あの頃、OSSというサービス業務に疲れ切っていたし、アイディアも出し尽くして、周りのOSSに対する熱の入れ方も自分と違うことにも気づいたし、そもそも自分がなんでそんなにOSSに熱を入れているのか分からなくなってもいた。

だから、一度、OSSとは離れようと思った。

IT業界の翻訳の仕事をやって色々IT業界に対する見聞を広めて、視野を広げる必要があると思った。

そう、わたしはあまりにもOSSに熱を上げ過ぎていたんだ。

OSSに力を入れすぎるあまり、周りが見えなくなっていた。

前の会社は、はじめての恋人みたいな感じだったと思っている。

あまりにも熱を上げ過ぎて、疲れ切って、距離を置きたくなった恋人。

もう戻れない、初恋の人。

そんな感じだね。

いや、本当の初恋の人とかは、もう覚えてないけど(笑)

なんとなく、そういう話をしてみたくなりました。

あ、写真は、今日の娘の様子。最近、おままごとっぽいことをするようになりました♪お皿に食べ物を並べては、「いただきやーす!」とか言ったりしてます♪

娘は、ある意味、仕事人間だった自分を変えてくれたなって思う、最近。

あれこれ話

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