花火

花火

夏休みに仕事があると言うのは、なんとも、切ないものである。

もし専業主婦だったら、きっと、毎日、子どもたちとどう過ごすか悩みながら、お昼ご飯にも悩みながら、きっと平日にプールや図書館や美術館や博物館に連れて行ったりするんじゃないかと思う。もしくは一緒に家の中で工作してるかもしれない。でもきっとネタ切れして、長い夏休みが早く終わらないかと願ったりもするだろう。

でも、仕事をしている場合は、ずいぶん様相が変わってくる。自分が仕事で頭いっぱいになっている時間は子どものことなど構えないので、その前提で子どもたちには過ごしてもらうことになる。

誤解を恐れずに言えば、やはり、親がいない夏休みは制限も多くなるので、子どもには負担をかけていると思う。

それが良いか悪いかは、考え方によるし、一概に良いとも悪いとも言えないが、やはり、親としては少し申し訳ない気持ちはあるのが、わたしの正直な気持ちである。

それは旦那さんも同じように感じていたようで、わたしが以前調べていた鴨川の花火大会の予定に珍しく前向きに賛成してくれた。

夕方16時に仕事を終わらせて、高速道路に乗って2時間ちょいの鴨川の花火大会へ。

混んでいるだろうと見込んで、最悪見れないことも視野に入れながら、花火を見れる場所を探すもなかなかよい場所が見つからず、ついに見つけた高台にある公園の木の間から見えた花火。

ちょうど近くで何かの練習をしていた若い方々がよい場所を教えてくれて、最後の15分間くらい、家族でゆっくり花火を観ることができました。

次女は花火に歓声をあげて喜んでくれて。

鴨川は星も綺麗に見れて、長女も嬉しかったみたい。

なんとか、ちょっとだけ、夏らしいことができて、少しホッと胸を撫で下ろす母でした。

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