電車の中

電車の中

電車の中っていうのは、不思議な時間が流れるものだ。ただ乗って、揺られて、目的地に向かって行く。目的があって、時間が過ぎていくのに、自分は立っているか座っているかでよい。そうすると、人はどうなるのか。

答えは簡単。自分の世界に入る。一人の時はね。もし二人の時は、二人の世界に入る。その世界観っていうのは個人個人特有のもの。

前友達と話している時に、電車はやばい!!って話になった。一体電車がどうやばいのかというと、電車の中で人と人はより深い関係になるのでは…ということになったのである。例えば、誰かと一緒に電車に乗った場面っていうのは、鮮やかに覚えているものだとか。思い返すと、電車の中で仲良くなったっていう場合が結構ある。しかも、電車の中で仲良くなった人っていうのは、何か心と心が触れ合った…そんな感覚を覚える場合がとても多いように思うのだ。

電車の中は、その人の世界がかなり色濃く出る場所だ。だから、電車の中での出来事って、なんていうのかな、うーん…すごく大切なことを気付かせてくれるっていうのかな、そう、なにか自分の心の深い部分に触れることだと思うんだよね。

うん。

そうなのよ。