断捨離ウィークエンド

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突然ですが、このブログ、ほぼ日記のようになってしまっていますが、目指すのはエッセイという名前がつく文章だったりします。と、自分で言ってみて、そもそもエッセイとはなんぞや、と思いまして、Googleで「エッセイ」と検索してみました。うん、エッセイとは、とにかく考えたことを気の赴くままに綴った散文…ということのようです。ということは、うん、わたしのブログも気の赴くままに綴っている散文なので、自分では日記みたいだと思う時もありますが、やはり、エッセイと呼べる文章のような気もしてきました。

さて、前置きが少し長くなりましたが、今週末は、3月末の引っ越しに向けての断捨離の第一歩として、CDや書籍の整理を行いました。すでに一昨年の7月に、今住んでいる場所に引っ越したときに、ある程度選別して、残さないと判断したものは売っぱらったのですが、今回はさらにその中でも厳選したもののみを残すことにして、その他のものはまた売っぱらうことにしました。

過去に買ったCDや書籍…それは、主に自分が大学生のときくらいから集めはじめたコレクションでした(一部高校生のときのもあったかな〜)。それを整理するというのは、その頃の思い出や思考を整理することでもあり、そうやって整理していく作業の中で、ふと、そうだ、自分はエッセイが好きだったなぁということを思い出したのでした。

大学や、会社への行き帰りの電車の中のちょっとした合間時間に読めるエッセイ。電車の中でエッセイを読む時間というのは、実際はひとりの時間なのだけど、気の合う友達がそっと横で世間話や相談事や秘密話をしてくれていて、それをただ聞いているのが、なぜか落ち着く時間…のように感じ、そんな時間がわたしは好きでした。

そんなことを思い出しながら、本を整理していると、何冊が翻訳関連の本も出てきました。翻訳家になるには…とか、有名な翻訳家の方が翻訳について語っているエッセイっぽい本とか。

そうでした。翻訳家になるにはどうしたらいいのかということを、大学時代に調べたこともありました。でも、あの頃は、そういう本を読んでも、なんだか遠い世界のような気がしていたことも思い出して。

一度はIT企業に就職して仕事に燃えたものの、それが今は産業翻訳界の端っこに足を突っ込んでいるというのだから、なんだか不思議な話です。

ところで、今回の断捨離では、今まで大切に保管していたCDの大部分を売ることにしたのですが、理由としては、最近音楽を聴くときって、だいたいiTunesから聴くことが多くて、CDのジャケットとかを楽しんだりとか、歌詞を見たりとかして音楽を聴くことってないと思い、大部分をデータにしてしまって、あとは売ってしまおうと決心できたことでした。

それなりにデータ量は多くなりそうだったため、パソコン内だけでは容量足りなそうなので、家にあるNAS(Network Attached Storage)に自分のiTunesのライブラリを変更して、家にあるCDをインポートする作業を、ここ1週間くらいやっていました。

インポートした曲をランダム再生しながら、部屋の片付けしたり、家事したり、本の整理したり。

ランダム再生した音楽からは、断片的な記憶はいろいろ蘇るものはあったものの、今考えてみて、特筆すべき思い出というとものが出てこない。

それとは対照的に、今回の断捨離の中で残すと決めたエッセイ本を読み返すと、いろいろ思うところがあるというのは、やはり、何かの思いが宿る作業というのは、データに変換するなどという機械と人間の単純作業ではなくて、きちんと腰を据えて考える時間を割くということが必要なのだと漠然と感じたりして。

とはいえ、とにかく単純作業でデータに換えて、売ることにした大部分のCD。今回 、2つのリサイクルショップをハシゴして売りましたら、思ったよりたいそうな金額になってくれました♪

本も数10冊は売ってそれも含めると、総額7032円なり。その利益で、娘のDVDと、自分のエッセイを含む文庫本も3冊買っちゃいました♪

さて、今回の断捨離では、自分がエッセイ好きであることを思い出したわけですが、なんだかんだいって自分って現実主義なんだろうなとも思うわけです。生の人間が実際に考えたこと、そういうことにわたしは興味がある。

フィクションを読むのも嫌いじゃないし、たまに面白いフィクションものを読むのは好きなんだけど、ものすごく本が好きで読書家、というわけではない。そんなわたしは、たぶん、少なくともフィクションを対象とする文芸翻訳家にはむかないし、なれないんだろうなぁとか、漠然と思ったりして。

でも、文章を書くのが好き。そんなわけで、わたしはエッセイが好きで、その好きなエッセイのような文章を書きたくて、ブログを書いているんだったということを、断捨離をしながら思い出し、ひいては、文章を書くことが好きなら、翻訳にも少しは役に立てばこれ幸いですという思いで(こんなダラダラと長い単なる自己満に近い文章を書いていてこんなこと言うのも、おこがましい気もしますが…)、この先も当分は翻訳の仕事と勉強を続けようと思った、そんな話でした。
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